☆俺様先生☆
私のタイプど真ん中だった。
年上で
声がかっこよくて
筋肉がついてて
その他諸々
全てがストライクだった。
『かっこいい〜!』
なんて黄色い声は
耳に入らないくらい
釘付けになっていた。
『おーい、美杏?』
目の前でひらひらと
手を振られ
漸く現実に戻った。
『どしたの、美杏?』
親友の美千(みち)が問う。
『いや、別に・・・ね』
教師に恋をしたなんて
言える筈もなく。
曖昧な返事をした。