【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「最後に、その力を使いこなすことは、不可能ではない。」



魔王はひとしきり笑うと、俺にそう言った。



「しかし、方法と言われてもな。うーム。それは楓、お前自身がコントロールしようとすれば、おのずと出来るようになる。」



「な…なんてアバウトな。」



俺が再び言葉を漏らすと、魔王もまた笑い出す。



「念じるんだ。すると、お前には記憶のパネルが見える。使いこなすことが出来てない今は、そのパネルを一から見ている状態だ。」



魔王の言うことに、俺はピンと来る。
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