【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
一瞬のありえない雑念を振り払い、傘をさして会社へ向かう。
家の中の気温差のせいで、なんだか耳の奥がいたい。
「人間界の冬って嫌ね。とっても寒いわ。私、雪って初めて見るのよ。」
ヒノエさんは白い息を吐き、空を見上げる。
傘を持っていない手を仰ぎ、雪の感触を味わっているらしい。
「魔界には四季はないんですか?」
「ないわよ。そんなのなくても、私達は自分の力で何でも出来るから。」
そりゃそうだ。俺達人間は季節があるおかげで食べ物にありつけるんだから。
家の中の気温差のせいで、なんだか耳の奥がいたい。
「人間界の冬って嫌ね。とっても寒いわ。私、雪って初めて見るのよ。」
ヒノエさんは白い息を吐き、空を見上げる。
傘を持っていない手を仰ぎ、雪の感触を味わっているらしい。
「魔界には四季はないんですか?」
「ないわよ。そんなのなくても、私達は自分の力で何でも出来るから。」
そりゃそうだ。俺達人間は季節があるおかげで食べ物にありつけるんだから。