【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
ユメトは人間の魂を奪うことに『快楽』を感じているようだ。



『うあ……はっ!はははは!』



ユメトは狂ったように笑う。その笑うユメトからは、狂気めいた感情を感じる。



その狂気から、憎しみが溢れる。今まで戦って来た伊佐木や名雪さんとは違う『憎しみ』である。



不条理な憎しみだ。



何故この快楽を一回に一度しか楽しめないのだろう?



何故魔王や閻魔大王に指図されて、こんな気持ちいいことを規制されなければならないのだろう?



その気持ちは、ユメトをどす黒く染めて行った。
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