【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
その日もユメトは魂を狩りに、人間界へ降りていた。



ターゲットは小学校の教師。生徒に寄生したユメトは、どう魂を狩るかを考えていた。



そして、考えは歪む。



『この教室の魂、全部欲しい。全部奪ったら、キモチイイだろう。』



人の命をまるで煙草くらいにしか思っていないのだろう。



自分から沸き上がる怒りに呑まれないように歯を食いしばり、過去を見守る。



苦しむターゲットと関係のない子供達。



その教室の真ん中で声高らかに笑う小学生に寄生したユメト。



俺は吐き気がして、パネルの外に飛び出した。
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