【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
光の空間が闇に堕ちたとき、俺に、声が届く。
「馬鹿…!勝手に戦って、負けてんじゃないわよ!」
誰の、声、だろう。どうしようもなく、守りたかった誰かの声。
「あんたを再起不能にしていいのは私だけなんだからっ!」
そんな理不尽な言葉でも、なんだか温かみを帯びている気がする。
「楓ちゃん!私はここにいる。あんたは一人じゃない。…私を、一人ぼっちにするな……!」
その声が、闇を稲妻のように切り裂く。
ああ、確かにそこにいる。ヒノエさん。守りたい人。
「馬鹿…!勝手に戦って、負けてんじゃないわよ!」
誰の、声、だろう。どうしようもなく、守りたかった誰かの声。
「あんたを再起不能にしていいのは私だけなんだからっ!」
そんな理不尽な言葉でも、なんだか温かみを帯びている気がする。
「楓ちゃん!私はここにいる。あんたは一人じゃない。…私を、一人ぼっちにするな……!」
その声が、闇を稲妻のように切り裂く。
ああ、確かにそこにいる。ヒノエさん。守りたい人。