【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
そんなこんなでヒノエさんのテーブルマナーの練習を兼ねて、昼食は俺流のフレンチを作ることにした。



「楓ちゃん、きっと貴方、サラリーマンよりコックの方が向いてるわよ。」



「そんな大袈裟な…。母に小学生の時から料理させられてたし、不便はしないくらいですよ。」



流石にお店みたいに順番に出したりは出来ないから、作ったものをずらりと並べる。



「じゃあ、コースの順番に食べてみますから、マナー覚えて下さい。」



生活は普通の環境だったとはいえ、一応こういう高級料理のマナーは仕込まれていた俺。



まさかこんな風に役に立つとは思いもしなかった。
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