【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「何?急に深刻な顔して。」



「あ…いえ。別に。」



きっと俺がそれを聞いてしまえばヒノエさんは簡単に答えるだろう。



だけど、あの場でゼノスさんがその理由を教えてくれなかったってことは、相当な理由があると思うんだ。



ヒノエさんの笑顔を奪うくらいなら、直接聞くことは出来ない。



「変な子ね。まあいいや。」



ヒノエさんは特に気に留めることもなく、やはり優雅に食事を進めた。



だから………決めた。
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