【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
ヒノエさんがビールを飲んで1時間と28分後。俺はヒノエさんの部屋の中に入った。
魔界にはビールはないらしく、美味しい代わりに体質に合わいと前に言っていた。
だから、飲んでこの時間から2時間は、ヒノエさんは何をしても目覚めないのだという。
そんな時間帯を利用するなんて、最低かもしれない。
「ごめんなさいヒノエさん。…貴方の過去、見せてもらいます。」
なんの警戒もないヒノエさん。そのヒノエさんの身体に俺は跨がる。
そして、ヒノエさんの額に自分の額を合わせて、目を閉じて、意識をそこに集中させた。