【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
颯爽とヒールを掻き鳴らし歩くヒノエさん。その素敵な尻の後ろを俺はネクタイを結びながら追い掛ける。



そんな俺の頭上に、ふわり、と何かが降ってくる。



「ん…?なんだ?花びら?」



つまんだそれは、多分何かの花びら、なんだけど…色が真っ青。自然の色じゃないような色。



「ちょっと楓ちゃーん?あんたホントに鈍臭いわね!早く行くわよー!」



「はーい!今行きますから!」



先を行くヒノエさんに急かされて俺は走り出す。



俺はその不思議な色の花びらを、手からふわりと離した。
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