【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「クロエ、貴方、生きてきた年数と形が合ってないんじゃなくて?」



戦闘体勢のヒノエさんは、短剣を構えて相手に問う。



「まあね。罪人にされて50年、俺はこっちの世界で眠ってたから、サイズが小さくなったんだよ。」



何が楽しいのか、奴から発される感情は軽い。



逆に、ヒノエさんは完全に熱り立っている。



この状況で熱くなるのは、かなり危ないことだ。



早く、俺がこいつの記憶に入り込まなきゃ。
< 234 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop