【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「それと…もう一つ。」



俺は、悲しい空気の中、クロエが閻魔のところに送られる前に、聞いておかなきゃいけないことがある。



「クロエ…お前、誰に俺達の居場所を聞いた?…上に誰か、いるんじゃないのか?」



その言葉にヒノエさんが目をひんむいて俺を見る。



俺はずっと思っていた。



伊佐木も、名雪さんもユメトも、俺の居場所を簡単に見つけて消そうとしてきた。



それはクロエも同じで。



もしかして、その情報を流している者が、上にいるんじゃないかって。
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