【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
確か、両親の話を聞いて、ショックで出て行ったんだったよな。
雨の中ヒノエさんが探してもキズキは見つからなくて
それで、家に帰ったら、キズキが黒いモノを纏い、両親を殺していた。
その黒いモノをは、どこから出ていた?
「…………そうだ、分かった。」
俺はその正体が分かり、記憶のパネルから飛び出す。
現実世界は、ヒノエさんが血まみれの傷だらけで、俺を庇いながら戦っていた。
「ヒノエさん!キズキの重要な過去は、その黒い剣が遮っている!それ以外の過去は幸せに溢れてた!憎しみなんかないんです!」
俺の叫び声に、ヒノエさんは凛とした顔をして頷いた。