【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「ヒノエさん、何を…?」
眉間が熱い。熱くて、そして、そこから何か吸い出されるみたいだ。
「楓ちゃんが忘れても、私は忘れないわ。楓ちゃんを、温もりを、涙を、優しさを、それだけ抱いて、強くありつづける。」
言ってる意味が分からないよ、ヒノエさん。
いや、本当は分かってる。心のどこかで何をしてるのか、分かってる。
ヒノエさんは、自分が来る前の俺に、記憶をリセットしようとしているんだ。
「さよなら…笑って、生きて頂戴ね。」
その言葉と共にヒノエさんの指が離れ、そして
俺の身体は傾き、意識が、無の世界へ、誘われた………。
眉間が熱い。熱くて、そして、そこから何か吸い出されるみたいだ。
「楓ちゃんが忘れても、私は忘れないわ。楓ちゃんを、温もりを、涙を、優しさを、それだけ抱いて、強くありつづける。」
言ってる意味が分からないよ、ヒノエさん。
いや、本当は分かってる。心のどこかで何をしてるのか、分かってる。
ヒノエさんは、自分が来る前の俺に、記憶をリセットしようとしているんだ。
「さよなら…笑って、生きて頂戴ね。」
その言葉と共にヒノエさんの指が離れ、そして
俺の身体は傾き、意識が、無の世界へ、誘われた………。