【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「君が悪いんだよ。君のその記憶力がね。そのような余計なものを持っているから。」



「そ…そんなのっ!………っ!?」



俺が言い返そうとした瞬間、ビリリ、と身体に痛みが走る。さっき意識を失った時と同じ痛みだ。



「どうやら君はあの獣族の女王の結界で命は守られているらしい。ということは、いくらいたぶっても死なないということだ。」



伊佐木…いや、魔界の住人のこのジンガイは、鬼畜で外道だ。



なんて思っていると、身体に走るその痛みは、何倍にも増した。
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