【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
佐山部長はニヤリと笑い、俺に跨がり、顔をずいっと近づけた。



「ひゃっ…!部長、近いです!」



思わず女みたいな声をあげてしまいながら、佐山部長のはっきりと主張する目を見る。



「楓ちゃん、まるで、狼に狙われるウサギみたいね。」



「はっ!?ちょっと!」



佐山部長の細長い指が俺の顎を捕らえ、部長の紅いルージュの唇は俺の耳元。



ガツガツしてない俺でも、この状況にはドキドキ。



そして艶やかな佐山部長の声が、俺の耳元に降り注いだ。
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