【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
俺がその青い薔薇を拾いあげると、花びらはバラバラに散らばる。
俺の涙はその青い薔薇にそっと落ちた。
「なーに泣いてんの?帰るわよ!」
ヒノエさんはバシッと俺の背中を叩く。いつの間に人間の姿に化けたんだか…。
「泣いてないですから!…さ、約束通り、焼肉行きます?」
俺は涙を拭い、頼もしいヒノエさんの背中を追う。
ヒノエさんが手で地面に触れると、光に包まれ、何処か分からなかったこの場から、視界が霞んだ。
ジンガイってすげえ。空間移動的なことも出来るんだ。
………アレグリア、か。伊佐木は閻魔大王のところに行って、いつか喜びの日々に戻れるのかな。
何故だかそう願わずにはいられなかった。
俺の涙はその青い薔薇にそっと落ちた。
「なーに泣いてんの?帰るわよ!」
ヒノエさんはバシッと俺の背中を叩く。いつの間に人間の姿に化けたんだか…。
「泣いてないですから!…さ、約束通り、焼肉行きます?」
俺は涙を拭い、頼もしいヒノエさんの背中を追う。
ヒノエさんが手で地面に触れると、光に包まれ、何処か分からなかったこの場から、視界が霞んだ。
ジンガイってすげえ。空間移動的なことも出来るんだ。
………アレグリア、か。伊佐木は閻魔大王のところに行って、いつか喜びの日々に戻れるのかな。
何故だかそう願わずにはいられなかった。