【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜

俺は嫌で嫌でしょうがない顔を向ける。



しかし、ヒノエさんは俺の耳を引っ張り小さな声で尋ねた。



「ねえ、合コンって何？」



この人、合コン知らないの？あ、そっか。『人』じゃなくて『獣』なんだもんな。



「ちょっと！今関係ないこと考えたでしょ？」



「いっ！…か、考えてないっす。」



長谷部君の視覚で手だけ狼化して太股に刺さないでくれっ！



「まあいいわ。楓ちゃん、これは命令よ！あんた、合コンに行きなさい！」



ゲッ！何言ってんだこのジンガイは！…多分、俺をつけて、合コンが何か知りたいだけなんだろうけど。