【完】肉食系上司様〜獣族の女王と獲物の俺〜
「でもさあ…俺も、正直あの合コンが盛り上がらなくて良かったとか思ってたり。」
「は?なんで?」
長谷部君はアンニュイな溜息を漏らし、にたぁっと笑う。
「だって俺、あの子達より、素敵だと思うお姉様がいることに気付いちゃったんだもん。」
そう言った長谷部君の熱い視線の先には、綺麗な脚でヒールを掻き鳴らし、凛とした顔で書類を持って歩く、佐山丙部長…もとい、ヒノエさんの姿。
「仕事よ!楓ちゃん、べーちゃんでもいいわ。車を回して頂戴。」
……嗚呼、長谷部君、そのジンガイの美貌に騙されてはダメだよ。
俺の目の前で忠犬のように服従している長谷部君の姿を見て、俺は自分が草食系男子であることを救いに思ったのだった。
「は?なんで?」
長谷部君はアンニュイな溜息を漏らし、にたぁっと笑う。
「だって俺、あの子達より、素敵だと思うお姉様がいることに気付いちゃったんだもん。」
そう言った長谷部君の熱い視線の先には、綺麗な脚でヒールを掻き鳴らし、凛とした顔で書類を持って歩く、佐山丙部長…もとい、ヒノエさんの姿。
「仕事よ!楓ちゃん、べーちゃんでもいいわ。車を回して頂戴。」
……嗚呼、長谷部君、そのジンガイの美貌に騙されてはダメだよ。
俺の目の前で忠犬のように服従している長谷部君の姿を見て、俺は自分が草食系男子であることを救いに思ったのだった。