兎心の宝箱2【短編集】
画廊の扉をくぐり抜けると、君との思い出が一杯詰まった絵の並木道を歩いていく。

そして、角を曲がったその先に、いつか見た後ろ姿が目に飛び込んできた。


ショートカットのよく似合う後ろ姿の彼女は、あのカフェの絵をジッと眺めている。

絵の中では、窓越しに映る女性が緑色したジュースを飲んでいた。

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