兎心の宝箱2【短編集】

「だって見に行ったもん。お父さん誰かとずっと話してたから、声かけなかったけど」

「そうだったんだ。ごめんね、気づかなかったよ。でもよく個展を開いたのを知っていたね」

美香はズズズっとメロンソーダを吸い込むと、嬉しそうな笑みをこちらに向ける。

そういえば君もメロンソーダが好きだった。

一度聞いた事がある。

何でメロンソーダばっかり頼むの? って。
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