拝啓、

そう言い聞かせて
...そんなことしなくても
手なんか出せないけど。
言い聞かせて、

俺は親が書いた紙を
裏返し、

凛の家で食べる。

と、走り書きした。


少し身だしなみを整えて、
家をでる。


すぐ隣のインターフォンを
柄にもありまくりに
少し震える指で
ゆっくり押した。


ダサいな..本当。


またため息の数を
更新してると奥から
ちょっと平均より高めの
はぁい
なんて可愛い返事が
聞こえた。


それにきゅんとする俺...

大丈夫だろうか。


しばらくして
扉が勢いよく開いた。


ゴンっ


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