拝啓、


いいえ。
本当はわかっているの。


いってしまうのよね。
昨日も一昨日も
人気者のあなたとの
別れを告げに何人もの
人が家にやってきました。


私の知らないあなたの話を
してくれて、
私と同じように
あなたとのわかれを
信じられない人ばかりでした。


でも、あなたは
いくら待っても
帰ってこないのよね。


だから、私は
あなたの元に行くまで
あなたを思い続けて
生きていきます。



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