幼なじみは年の差7歳【完全版】
だけどその後、良明は目を逸らす。
「…なぁ、お前さ…そういう顔すんなよ。
俺、その顔に弱い」
「へっ…?」
私の顔?どういう顔?それがよくわからなかった。
「…だぁかぁらー、泣きそうな顔すんなって。
お前のそんな顔見ると、昔を思い出す」
「あ…ごめん…」
私の泣きそうな顔を見ると昔を思い出すと言う良明。
私は、昔を捨てた。だけど良明は、私のそんな顔を見ると昔を思い出すんだ、きっと。
あの日ぶつかったことや、あの日私に言った言葉…。