幼なじみは年の差7歳【完全版】
その後、色々な乗り物に乗り二人で笑い合う。
心の底からの笑顔。小さい頃に戻ったかのように冬馬兄ちゃんも隣で笑ってる。
…午後2時。遅めの昼食を食べていた時に良明くんからメールが入った。
【 そっちはどう?
こっちはちょっとトラブル発生したけど大丈夫。心配しないで。
でも、一緒に帰れないかも。冬馬さんと楽しんでね。 】
…トラブル?
一緒に帰れないって…何があったんだろう?
冬馬兄ちゃんにそのメールを見せたけど、何があったかはやっぱりわからなかった。
「…まぁ、大丈夫って言ってるし、それを信じようか」
「うん…」
麻実ちゃんと何かあったのかな…?
メールを送ったけれど麻実ちゃんからの返事は無いし、良明くんからもそれ以上のメールは無い。
今はただ、「大丈夫」と言ったメールを信じるしかない。
携帯の画面を見つめ、それから静かに閉じた。