幼なじみは年の差7歳【完全版】
「…わけ、わかんないよ。
手を繋いだり、電車で、抱き寄せたり…良明って私をなんだと思ってるの?
私と良明って、何?」
距離を保とうと頑張った。
だけど抑えられなかった。
良明は私をどう思ってるの?私は、良明の何…?
「よくわからない」
…それが、良明の答え。
私が良明に「これ以上近づけない」と思わされた瞬間。
「…じゃあさ、もう気安く触ったりしないで。
ただの女友達と手を繋いで歩くとか無いじゃん」
「…ただの女友達ってわけでも無いだろ」
「じゃあなんなの。答えてよ。
“わからない”なんて言われて、こっちの方がわかんないよ」
このままじゃ喧嘩になる。そうわかっていても、止められなかった。
…ううん、喧嘩して、良明ともうこれ以上一緒に居ないようにした方が良いのかも。って感じてた。
「私、あんたのこと嫌いだよ」
そう言えば、良明は私の近くに来なくなる。
もう、気持ちを隠す必要も無くなる。
なのに、
涙が止まらない…。