幼なじみは年の差7歳【完全版】


………。

年の差なんて無くて、冬馬兄ちゃんと同じ年齢だったら…私たちは何か別の結論を出していたかもしれない。

私が高校生じゃなければ、未成年じゃなければ。
それだけでもきっと、別の結論が出たと思う。


「ごめんね」


全部私が悪いのかもしれない。
私は、絶対に冬馬兄ちゃんに追いつけない。


「年の差なんて無ければ良かったのにね」


私の言葉をどう思ったかはわからないけれど、冬馬兄ちゃんはもう一度強く私を抱き締めた。




.
< 239 / 278 >

この作品をシェア

pagetop