幼なじみは年の差7歳【完全版】
――……。
「手紙に書いた言葉だけど、」
「あーポルトガル語!
良明くんが読んでくれたよ」
「…あの馬鹿、死ね」
その時もまた、悪巧みに失敗した子供の顔をした。
「冬馬兄ちゃん、ポルトガル語なんて出来たんだね」
「ん、会社にブラジルの人が居るから教えてもらった。
Nao vejo a hora de te encontra.」
スラスラっと言った言葉だったけど、発音がよくわからなかった。難しい…。
「なんかね、会いたい気持ちが抑えられなかった。
でも、言ったら迷惑かなぁとか思っちゃって。
だからポルトガル語で隠して言ったつもりだったんだけど…良明くん、多才だねぇ…」
…私から見れば冬馬兄ちゃんもそうだけど、年齢差を考えればやっぱり良明くんの方が凄いのかもしれない。
「Te amo.」
そう呟いた後、私を見て笑った。
「愛してる」
優しいキスが、私を包み込む…。
――……。
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