幼なじみは年の差7歳【完全版】
久しぶりに来た冬馬兄ちゃんの家。
笑顔で迎え入れてくれた冬馬兄ちゃんは、やっぱりカッコいい。
ずっと、私が好きだった人…。
「珍しいね、どうした?」
「…あのね、彼氏にあげる誕生日プレゼント一緒に考えてほしくて」
私に彼氏が出来たこと…今はどう思ってるんだろう?
聞きたいような、聞きたくないような…複雑な感じ。
冬馬兄ちゃんはいつもと変わらない様子で私を見てるから…特に気にならないのかな。
「一緒に、買いに行ってくれる?」
私の頼み事に、「あぁ勿論!」なんて返事をした冬馬兄ちゃん。
…やっぱりただの幼なじみなんだなぁ、私たち。
ちょっとだけ、寂しい。
そんなこと思っちゃったら、良明くんに悪いよね…。
でも、本当に寂しい。少しだけでも、冬馬兄ちゃんに意識されたかった。
これが本音だ。