幼なじみは年の差7歳【完全版】
冬馬兄ちゃんはウチのお隣さんで、出会いは私が生まれたその日…らしい。
お母さんに聞いた話なんだけど、冬馬兄ちゃんってウチに4年くらい住んでたらしい。
冬馬兄ちゃんが小学校低学年の時だから、生まれたばかり私は当然知らない話。
だから今でもウチの親とはすっごく仲が良い。
まるで本当の家族みたいに。
私のことも…幼なじみとしてじゃなくて、妹としか見ていないのかもしれない。
(そう考えると、ちょっと寂しいな)
階段を下りながら小さなため息。
玄関でお母さんと話す冬馬兄ちゃんは、いつものように爽やかな笑顔で私を見た。