幼なじみは年の差7歳【完全版】


…頭が痛い。意味がわからない。
私の為?どうしてそうなるの?

良明くんは小さく息を吐いて、それから言う。


「ミキに脅されていた。
そう言えばわかる?」


脅されていた…?


「…俺の唯一の弱みは美和ちゃんなんだよ」


私が…良明くんの弱み…。



…私が居なければ良明くんはミキさんと今でも付き合っていたのかな?
別れていたとしても…私のことで脅されることもないし、体の関係を続けてることもない…?


(…私のせい?)


私が居るから、良明くんは縛られている…。


「それと…」


ふ、と良明くんがどこか遠くを見た。


「…結局は美和ちゃんも俺と同じなのかな。って、昨日思った」

「え…?」


同じ?私が、良明くんと?
それってどういう意味…?


「昨日、冬馬さんと一緒に居る美和ちゃんを見て…凄く苦しくなった。
勿論俺がしてきたことは何倍もヒドいことなんだけど…でも、同じなのかなって思ったんだ」


同じ…。
私が冬馬兄ちゃんと一緒に出かけて笑い合うことは…しちゃいけないことだったのかな…?
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