依存~愛しいキミの手~
圭介の歌声は、タバコの灰が長くなって落ちるほどすごく心地よくて、聞きほれてしまった。
圭介は全てが優しい。
声も、笑顔も、頭をなでる手も、全部から優しさが伝わる…。
それからしばらくカラオケで盛り上がり0時過ぎに店を出た。
盛り上がって心臓のバクバクはすっかり消えてたけど、エレベーターに乗ってさっきのこと思い出したらまた心臓がバクバクして顔が赤くなってきた。
その時鏡越しに圭介と目が合った。2人同時に目をそらす…。
バイクを停めた場所に行き、来る時と同じように圭介がパーカーを貸してくれた。
バイクにまたがり、肩と腰どちらを持とうか悩んでいたら、圭介が私の手を腰に持っていった。
「寒いからくっついとけ」
圭介が前を向いたまま言う。
ぎゅっと腰をつかみ、温かい背中を感じた。
バイクを走らせて15分くらいで待ち合わせした地元駅に着いた。
一旦降りて圭介と優が何か話していると思ったらすぐに戻ってくる。
「あすか、また金曜日ね」
「え?」
「コンビニに寄りたいんだって」
圭介がタバコを吸いながら言う。
「そっか。美香、優、今日は遠いのにこっちまで来てくれてありがとね。すごい楽しかった」
手を振ると、圭介がアクセルを回した。
圭介は全てが優しい。
声も、笑顔も、頭をなでる手も、全部から優しさが伝わる…。
それからしばらくカラオケで盛り上がり0時過ぎに店を出た。
盛り上がって心臓のバクバクはすっかり消えてたけど、エレベーターに乗ってさっきのこと思い出したらまた心臓がバクバクして顔が赤くなってきた。
その時鏡越しに圭介と目が合った。2人同時に目をそらす…。
バイクを停めた場所に行き、来る時と同じように圭介がパーカーを貸してくれた。
バイクにまたがり、肩と腰どちらを持とうか悩んでいたら、圭介が私の手を腰に持っていった。
「寒いからくっついとけ」
圭介が前を向いたまま言う。
ぎゅっと腰をつかみ、温かい背中を感じた。
バイクを走らせて15分くらいで待ち合わせした地元駅に着いた。
一旦降りて圭介と優が何か話していると思ったらすぐに戻ってくる。
「あすか、また金曜日ね」
「え?」
「コンビニに寄りたいんだって」
圭介がタバコを吸いながら言う。
「そっか。美香、優、今日は遠いのにこっちまで来てくれてありがとね。すごい楽しかった」
手を振ると、圭介がアクセルを回した。