依存~愛しいキミの手~
「あすか昔っから面食いだもんね!!付き合う男毎回かっこいいじゃん!!圭介ってヤツだってどうせキープなんでしょ!?」


茜の手を振り払い睨んで言うゆきに、プチッと自分の何かが切れるのを感じた。


ゆきの胸ぐらを掴み、顔を引き寄せ睨んだ。


「こっちの事情も知らねークセにガキくせーことばっか言ってんじゃねぇよ。いい加減うざいんだよ」


低い声で言う私に、ゆきが固まった。


腕を離し、何か叫んでるゆきを無視してたまり場へ行った。


「あームカつく!!うぜーんだよ!!」


そう叫びながら壁を思いっきり蹴り上げた。


「いっったぁぁ…」


はぁー何であいつのせいで私がイライラしなきゃなんないの!?


ポケットからタバコに火をつけ、気持ちをなだめていたら、たまり場の入口の茂みに人影が見えた。


やばっ…


慌ててタバコを踏み潰し、足で遠くに蹴る。


「あははっ、私だよ(笑)慌てっぷりウケるし(笑)」


茜が笑いながら砂利を踏む。


「茜かー。びっくりさせないでよ!」


そう笑った後、壁によりかかってしゃがみまた新しくタバコに火をつけた。
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