依存~愛しいキミの手~
「りょうって人は?」
茜が尖ったポテトを手に持ち、そのポテトをつまようじのように違うポテトに刺して食べる。茜の癖だ。
「…ずるい人…かな」
ずるい?
「私の印象は、りょう面白くて大人って感じだけどな」
私も茜と同じようにポテトを刺して食べた。
「あははっ、19歳のホストだからね(笑)」
そう笑う知美の顔は、どことなく寂しげな表情をしていた。
この時は、2人の関係を全く知らなかった。ただ普通のカップルなんだとばかり思っていた。
私は何でこの時、知美がりょうちゃんをずるいと言った理由を聞かなかったんだろう…。
それも、必然的に作られた運命だったのかな…。
川で色々語った後、買い物に行こうとなって歩き出した。
途中で茜は彼氏と待ち合わせができ、家電屋の脇で別れた。
「どこ見ようか?」
学校が終わった時間になっていたらしく、中高生でにぎわうビブレ前で足を止めた。
とりあえず私はお店で使うハンカチが必要だったので、高島屋へ行った。
制服姿が浮くブランド階。
その階で、知美は一体いくら使ったんだろう…と言うくらいポンポン買い物をした。
すげぇ…。
両手いっぱいになったブランド袋を持つ知美に釘付けだった。
「あ、付き合わせちゃってごめんね。私、いつもこうなの。欲しい物があると後先考えず買っちゃって…」
後先考えず、ブランド物をポンポン買えること自体がすごいし!
茜が尖ったポテトを手に持ち、そのポテトをつまようじのように違うポテトに刺して食べる。茜の癖だ。
「…ずるい人…かな」
ずるい?
「私の印象は、りょう面白くて大人って感じだけどな」
私も茜と同じようにポテトを刺して食べた。
「あははっ、19歳のホストだからね(笑)」
そう笑う知美の顔は、どことなく寂しげな表情をしていた。
この時は、2人の関係を全く知らなかった。ただ普通のカップルなんだとばかり思っていた。
私は何でこの時、知美がりょうちゃんをずるいと言った理由を聞かなかったんだろう…。
それも、必然的に作られた運命だったのかな…。
川で色々語った後、買い物に行こうとなって歩き出した。
途中で茜は彼氏と待ち合わせができ、家電屋の脇で別れた。
「どこ見ようか?」
学校が終わった時間になっていたらしく、中高生でにぎわうビブレ前で足を止めた。
とりあえず私はお店で使うハンカチが必要だったので、高島屋へ行った。
制服姿が浮くブランド階。
その階で、知美は一体いくら使ったんだろう…と言うくらいポンポン買い物をした。
すげぇ…。
両手いっぱいになったブランド袋を持つ知美に釘付けだった。
「あ、付き合わせちゃってごめんね。私、いつもこうなの。欲しい物があると後先考えず買っちゃって…」
後先考えず、ブランド物をポンポン買えること自体がすごいし!