依存~愛しいキミの手~
「でも優はワインとかウイスキーとかイケるからいいじゃん?」


真ん中で話を聞いていた圭介が言った。


「俺あの2つが入ると無理!!」


「あーそういや圭介、ワイン飲むといつもすぐ顔赤くなって酔っ払うよな。」


りょうちゃんがお好み焼きの具をかき混ぜながら言った。


「あすかちゃんお酒なんでも飲めるの?」


りょうちゃんと同じように具を混ぜていた知美が、私を見て言った。


「テキーラとかはさすがに飲みすぎるとヤバいけど、今まで飲んで無理だったのはないなぁ。この前初めてシャンパン飲んだけど美味しくてガンガン飲んじゃった(笑)」


私が鉄板に油をひく。


「お前水商売に得な体質だな(笑)」


圭介が、私が持っていた油を取って、かわりにひいてくれた。


ジュ~と音をたてながらいい匂いが広がる。


美味しそう!!


鉄板には4枚お好み焼きが並び、かつおぶしが踊っている。


「あ、青海苔かけないで!歯につく!」


りょうちゃんが青海苔の缶に手を伸ばした時美香が言った。思わず笑ってしまった。


「いただきまーす!!」


一口食べるとすっごい美味しい!


「ちょーうまい!」


笑顔を向ける私の頭を、圭介が満足そうな顔でなでた。
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