依存～愛しいキミの手～

｢あすかちゃんと中学同じだったんだ。あすかちゃんどんな風に変身するんだろって気になって見に来ちゃった(笑)」


知美…いや、この姿はゆりあの方がしっくりくる。


ゆりあが店長に話した。


｢あすかちゃん綺麗だね。」


｢いやいや!!ゆりあほどじゃないよ!!」


顔をぶんぶん横に降って言った。


ゆりあの携帯が鳴り、手を振り急ぎ足で店を出て行った。


｢キラキラしたオーラが見えた…｣


知美の出て行った入り口を見つめながら、自然と言葉が漏れた。


｢売れてる子って、みんなああいうオーラがあるんだよ｣


｢売れてる?｣


｢ゆりあさんはすごいよ。ナンバーは5位以内に入るくらいだけど、お客様の見分け方が上手いからいいお客様しか持ってない。短時間出勤で、あれだけの売り上げ作れるだけでもすごいし｣


店長が優しく笑いながら教えてくれた。


売れてるとは思ってたけど、そんなすごいんだ…。


…私も、ゆりあみたいにキラキラ輝ける日が来るのかな?


とりあえず初日、気合い入れてがんばろう!