依存~愛しいキミの手~

酔っ払い

ゆりあと岩崎さんはラストまでいてくれた。
途中かぶっていた場内に回ったりしながら、楽しく仕事ができた。


」今日は本当にありがとうございました。ゆりあもありがとね」


私はエレベーターに乗ったゆりあと岩崎さんに頭を下げた。


「また来るよ。ウイスキー一緒に飲んでくれる子は、歌舞伎町じゃ少ないからね」


岩崎さんが嬉しそうに笑ってくれた。


エレベーターが閉じ、ふーっとため息をついた。


「あ、ヘルプありがとうございました」


「こちらこそごちそうさま。すごいいいお客さんだから、しっかり掴まないとね」


そうヘルプに入ってくれた先輩キャストが言った。


美香と疲れたねぇと話ながら店内へもどり、ミーティングも終わり着替えに行こうてしたら、店長に声をかけられた。


「お疲れ様。2回目にしては指名も売上も頑張ったね。明日売上表確認したら、きっとやる気出るよ」


そう言って私の肩を叩いてカウンターに入って行った。


席に座りタバコを吸った。


売上か…。


ぼーっと考えてたらイッシーが向かい側に座り、タバコに火をつけた。


「お疲れ。今日は指名もらえたし売上も良かったし頑張ったな」


にこっと笑うイッシー。
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