依存～愛しいキミの手～
気づいた時には、圭介の膝枕で寝ていてお店は掃除を始めていた。


!?


慌てて起き上がると圭介は気持ち良さそうな寝息をたてていた。


頭痛い…久しぶりに記憶飛ぶまで飲んだな…。


｢美香さんたち先に帰りましたよ」


掃除をしていたホストの子が教えてくれた。


「あ、ごめんね。寝ちゃって。今帰る準備するから!」


ダルさが残る体を動かそうとした時、


｢いや、もう掃除も終わったから大丈夫っすよ。圭介さんが寝る前に、圭介さんが鍵閉めるからあすかさんのこと起こさないでって言ってたんで。これ鍵なんで圭介さんに渡しておいて下さい」


そう言って、掃除していた子たちが帰り始めた。


う～ん…これはどうすればいいんだろう…。


圭介1人残して帰っていいのか…いや、私のこと閉店すぎても寝かしてくれてたのに、そんなことするのはなぁ。でも、起こすのもあれだし…。


とりあえず美香に連絡しよう。


携帯にかけたけど出ない。優の携帯も同じだった。


首を横に折り、腕を組んで寝てる圭介を見た。


本当に綺麗な顔してるよなぁ…。


この睫の長さ、かなり羨ましい。


長い睫から髪に視線をずらし、そっと手を伸ばしてみる。


見た目はさらさらそうなのに(笑)


そのまま手をずらして頬を触った。


柔らかい…。


｢ん…」


圭介が動いたので、慌てて手を引っ込めた。
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