依存~愛しいキミの手~
「あれ…?俺寝てた?」


目をこすり寝ぼけ半分に言う圭介がかわいく見えた。


「うん、かなり気持ち良さそうに(笑)あ、従業員の子から鍵預かってるよ」


テーブルの上に置かれた鍵を指差し言う。


圭介は小さく頷いた後タバコに火をつけ、目を閉じた。


「あ、美香も優も電話でないんだけど」


私が言ったら圭介がゆっくりこっちを向き、半分閉じかかった目で私を見た。


「あーあいつらもベロンベロンだったから、その辺で寝てんじゃね?」


タバコを吐き出して言った。


その辺!?


「…道端じゃねーよ?(笑)」


圭介が私の考えていることを見透かし笑った。


「あいつらかなり酔っ払ってる時家帰んねーでラブホとかで寝んだよ」


そう言った後、また目を閉じた。


まだ寝ぼけてるのかな?


「起きてるよ(笑)」


覗き込んだ私に気づき、圭介が目を細く開け、私の頬を軽くつねった。
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