依存~愛しいキミの手~
モヤモヤが吹っ飛び元気になった私は、知美とハマに買い物行くことにした。


ファストフードで急いで化粧をし、電車に揺られ10分くらいで到着。


「知美っていつもどこで服買うの?」


とりあえずシャル方面に歩きながら聞いてみた。


あれだけ金銭感覚が違えば、私の見るお店なんて興味ないかもしれない。


「えー色々だよ。海外ブランドの服も買うし、ギャル系のお店で気に入ったの見つければ買うし、原宿の古着屋さんも行く」


古着は意外だった。いや、流行ってるけどさ…。


「あすかちゃんはギャル系のお店?」


笑って知美が言った。私も笑って頷いた。


ビブレからそごうまで何だかんだ4時間くらいかけて、買い物をした。


10時過ぎに学校が終わったのに、気づいたらもう17時を過ぎている。


お腹がすいたので、ラーメン屋へ。


2階で、女性客の多い店。窓際のテーブルに案内されラーメンを頼んだ。


「疲れたねー」


お互いタバコを取り出そうとしたけど、制服のままだからここだとさすがに無理だねと笑った。


「ハマの隅から隅まで服屋見た気分(笑)」


私が笑って言った。


「私もこんな歩き回って買い物したの初めて(笑)セールで安かったから調子乗って買いすぎちゃった」


隣に積まれた大量の荷物を見て笑う知美。
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