依存~愛しいキミの手~
クラブ
待ちに待った夏休み。
中学最後の夏。1000年代最後の夏。
そんな夏を楽しまないなんて、もったいない!!
「あんたまた出かけんの!?」
鬼のような形相で、私を出て行かせないように玄関の前で仁王立ちする母親。
「受験生の自覚あるの!?!?かおりが中3の時は毎日頑張ってたわよ!!」
耳にキーンと響く声。
受験生の前に青春時代なんだよ。姉ちゃんなんか知らないし、あいつはあいつ、私は私だ。
そう思いながら、母親の横をすり抜けようとした時、頭を叩かれた。
「こっち来な!」
腕を引っ張られ、リビングに連れて行かれる。
「あんた、何でそんな遊び回るお金あるの?」
静かな声で母親が聞く。
「別にどうだっていいじゃん」
タバコを取り出し、火をつけようとすると、頬を叩かれタバコが口から飛んで行った。
「ってーな!!」
そう怒鳴りながら母親を睨む。
「あんた…援助交際でもしてるんじゃないでしょうね」
は…?
援交…?
「…ばっかじゃねーの!?いくら私でもそこまでバカじゃねーし!!」
そう言い捨てて、バッグの中からキャバクラの名刺を取り出し、投げつけた。
母親がそれを拾い見ると、固まった。
「…な…に…これ…」
「キャバクラ」
「キャ、キャバクラってあんた中学生でしょ!?十分バカなことしてんじゃない!!」
バカなこと…?
キャバクラやることがバカなことなわけ?
この時の私は頭に血が上りすぎていたのと、姉ちゃんを引き合いに出されたことで、親の言葉を否定したくて仕方なかった。
中学最後の夏。1000年代最後の夏。
そんな夏を楽しまないなんて、もったいない!!
「あんたまた出かけんの!?」
鬼のような形相で、私を出て行かせないように玄関の前で仁王立ちする母親。
「受験生の自覚あるの!?!?かおりが中3の時は毎日頑張ってたわよ!!」
耳にキーンと響く声。
受験生の前に青春時代なんだよ。姉ちゃんなんか知らないし、あいつはあいつ、私は私だ。
そう思いながら、母親の横をすり抜けようとした時、頭を叩かれた。
「こっち来な!」
腕を引っ張られ、リビングに連れて行かれる。
「あんた、何でそんな遊び回るお金あるの?」
静かな声で母親が聞く。
「別にどうだっていいじゃん」
タバコを取り出し、火をつけようとすると、頬を叩かれタバコが口から飛んで行った。
「ってーな!!」
そう怒鳴りながら母親を睨む。
「あんた…援助交際でもしてるんじゃないでしょうね」
は…?
援交…?
「…ばっかじゃねーの!?いくら私でもそこまでバカじゃねーし!!」
そう言い捨てて、バッグの中からキャバクラの名刺を取り出し、投げつけた。
母親がそれを拾い見ると、固まった。
「…な…に…これ…」
「キャバクラ」
「キャ、キャバクラってあんた中学生でしょ!?十分バカなことしてんじゃない!!」
バカなこと…?
キャバクラやることがバカなことなわけ?
この時の私は頭に血が上りすぎていたのと、姉ちゃんを引き合いに出されたことで、親の言葉を否定したくて仕方なかった。