依存~愛しいキミの手~
美香はハイビスカスのレイがついたカゴバッグの中から鏡と化粧ポーチを取り出し、鼻歌まじりに当時流行っていた白い口紅を塗り直した。
「美香、あすか。空いたぞ」
優がプリクラ機の中から顔をのぞかせる。
何枚か撮り、ゲーセンの外に出ると圭介が腕にはまる時計を確認した。
「やべ、もうギリギリ」
そう呟くと、優が慌てて自分の腕時計を見る。
「やべ!急がなきゃ!美香、あすかじゃあな」
2人は手を振りながら通りを走り人波に消えて行った。
美香がゲーセン前の段差に座り、ハサミでプリクラを切り分けてくれた。
私も美香の隣に腰を落とし、プリクラを眺める。
「あすかってちょー白いよね」
プリクラと私の腕を交互に見ながら笑った。
「日サロで焼いたことあるんだけど、赤くなって終わりなんだ。美香みたいに黒くなりたいよ」
オセロのように並ぶ私と美香の腕。
美香の黒さがすごい羨ましかった。
「私あすかの白さ好きだよ。色白ってか、透き通るような綺麗な白さで。ガングロブームだけど、あすか見てると白いのもいいなって思う」
猫のように目を細くして笑う美香。
本当にかわいいな…。
ガングロなのに汚く見えないのは、元の良さがあるからなんだろうな…。
「美香、あすか。空いたぞ」
優がプリクラ機の中から顔をのぞかせる。
何枚か撮り、ゲーセンの外に出ると圭介が腕にはまる時計を確認した。
「やべ、もうギリギリ」
そう呟くと、優が慌てて自分の腕時計を見る。
「やべ!急がなきゃ!美香、あすかじゃあな」
2人は手を振りながら通りを走り人波に消えて行った。
美香がゲーセン前の段差に座り、ハサミでプリクラを切り分けてくれた。
私も美香の隣に腰を落とし、プリクラを眺める。
「あすかってちょー白いよね」
プリクラと私の腕を交互に見ながら笑った。
「日サロで焼いたことあるんだけど、赤くなって終わりなんだ。美香みたいに黒くなりたいよ」
オセロのように並ぶ私と美香の腕。
美香の黒さがすごい羨ましかった。
「私あすかの白さ好きだよ。色白ってか、透き通るような綺麗な白さで。ガングロブームだけど、あすか見てると白いのもいいなって思う」
猫のように目を細くして笑う美香。
本当にかわいいな…。
ガングロなのに汚く見えないのは、元の良さがあるからなんだろうな…。