依存~愛しいキミの手~
「天気いいから気持ちいね」


階段に座り、波に乗るサーファーを見ながら言った。


「このまま真っ直ぐ帰るのも、何かもったいないな」


私を抱きかかえるように後ろに座る圭介。


圭介の腕に包まれる自分は、世界一幸せだななんて思った。


「鎌倉の桜見て帰る?」


圭介が横から私の顔を覗き込み聞いてきた。


「うん!」


優しい目を見て笑う。


圭介も笑った。


笑い合いながらキスをした。


江ノ島から国道134号を真っ直ぐ走る。


ぽかぽか陽気、気持ち良い風、見晴らしのいい海。


そして幸せで埋め尽くされた私の体。


最高に気持ちいい!!



七里ヶ浜で食べてみたかったカレー屋に行ったけど、すっごい並んでいたので諦めて、稲村ヶ崎の海の見えるお店でシラス丼を食べた。


134を走っている途中、スラムダンクの設定が江ノ島方面と言う話から、スラムダンクについて熱く語り合い鎌倉についた。


桜のシーズンだからすごく混んでいた。


でも、満開の桜並木はすごく綺麗で、舞い散る桜の花びらに吸い込まれそうだった。


小町通りでおばちゃんにお土産を買い圭介の家に帰宅。
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