依存~愛しいキミの手~
次の日、学校でいくつか新聞を読んでいた。


「新聞なんてオヤジ臭いねぇ(笑)」


そう美奈子が隣に座りながら笑う。


キャバクラを始めてから、経済、スポーツ、普通の新聞など朝学校で目を通すのが習慣になっていた。


「癖でさぁ(笑)」


そう笑ってまた新聞に目を戻す。


チャイムがそろそろ鳴りそうなので、さっと目を流すように読みページをめくる。


…え…?


手が止まり、今さっき頭の中にかすめた文字を思い出す。


…まさかね…


ゆっくりと前のページに戻し、ゆっくり目を動かしながら読んでいく。


!!


1つの小さな記事を読んでいる途中に、固まった。


手に持っていた新聞がバサッと小さな音を立て、机に散らばった。


頭が真っ白で何も考えられなかった。
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