依存~愛しいキミの手~
!?


圭介と良く聞いていた曲が流れ始める。


酔ってきたと言って離れ椅子に座った。


まさかこんな所で思い出すなんて…。


…今何してるんだろう…?


そんなこと考えながら、手に持っていたジントニックを一気に飲み干した。


「すげー飲みっぷりじゃん(笑)」


顔を上げるとギャル男が立っていた。


「初めて来た?」


隣に腰かけながら聞いてくる。


「昔何回か…」


私が無愛想に答えた。


「パラパラ教えてあげようか?」


と馴れ馴れしく肩に手を回したので、払いのけて


「パラ打ちなんてする気ないし、パラパラに興味ないから」


そう言ってみんなの元に戻った。


圭介を思い出したことをかき消すように、クラブでおもいっきり騒いだ。


帰り際、クラブを出ようと外へ向かい歩いていると、


「興味ないとか言ってかなりうまかったけど(笑)」


腕を掴まれた。


!?


腕から顔に視線を流していくと、さっきのギャル男だった。


美奈子と蘭が誰~と話かけながら、ギャル男の後ろの男たちに目が行ってる…。


何でか知らないけど、真夜中にファミレスで合コンすることになってしまった…。
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