依存~愛しいキミの手~
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お母さんは、畳に突っ伏し声を上げて泣いた。そんなお母さんの肩を優しく抱き上げ一緒に泣くオヤジ。
「…あすか、あんたいくらバカでもこの状況見たら理解できるよね?」
いつも小馬鹿にする目つきの姉ちゃんが、涙をこぼしながら真剣に私の目を見つめてきた。
私は痛みの走る体を起こし、正座をして姉ちゃんに向き合った。
「あんたはどうしたいの?どうして打ち明けたの?」
半分開かない目で真っ直ぐに姉ちゃんを見つめて口を開いた。
「今働いてる店のママに叱られたの。専門の病院紹介するから治療しなさいって。…治療には家族の協力が必要って言われて…話したら泣くって分かってた。今まで散々好き勝手しといて、都合良すぎだってことも分かってる。…でも…私変わりたいの…。しっかり前向いて歩いて行きたい…」
込み上げる涙を手で何度も拭い、気持ちを必死に伝えた。
姉ちゃんは何も言わず、肩を震わせながら小さく頷いてくれた。
母親の泣き声と、私たち3人の鼻をすする音だけがしばらく部屋に響いていた。
「…あすか、あんたいくらバカでもこの状況見たら理解できるよね?」
いつも小馬鹿にする目つきの姉ちゃんが、涙をこぼしながら真剣に私の目を見つめてきた。
私は痛みの走る体を起こし、正座をして姉ちゃんに向き合った。
「あんたはどうしたいの?どうして打ち明けたの?」
半分開かない目で真っ直ぐに姉ちゃんを見つめて口を開いた。
「今働いてる店のママに叱られたの。専門の病院紹介するから治療しなさいって。…治療には家族の協力が必要って言われて…話したら泣くって分かってた。今まで散々好き勝手しといて、都合良すぎだってことも分かってる。…でも…私変わりたいの…。しっかり前向いて歩いて行きたい…」
込み上げる涙を手で何度も拭い、気持ちを必死に伝えた。
姉ちゃんは何も言わず、肩を震わせながら小さく頷いてくれた。
母親の泣き声と、私たち3人の鼻をすする音だけがしばらく部屋に響いていた。