依存~愛しいキミの手~
「次はどこに旅行行こうかな?」
知美が呟いたので振り返ると、知美も私を振り返った。
「見せてあげないと、色んな景色」
そう言って手にしていた写真立てを私に向ける。
知美とりょうちゃんが楽しそうに笑っている写真だった。
それをテレビの上に飾り、写真立ての前に錆びた指輪が2つ入った箱を置く。
あ、この指輪…。
知美の後ろ姿に、私は笑みをこぼした。
知美の部屋の家具は、ほとんどりょうちゃんが使っていた物だそうだ。
今でもりょうちゃんだけを見つめて、しっかりと目標にしていた銀座に進んだ知美は本当にかっこいいし憧れた。
「好きな人が生きてるって当たり前のことだけど、私からしたらすごい奇跡みたいなことなんだよ」
知美が写真を優しくなでる。
「そろそろ会いに行ってもいいんじゃない?」
そう言いながら振り返った知美の笑顔が、すごく綺麗だった。
知美が呟いたので振り返ると、知美も私を振り返った。
「見せてあげないと、色んな景色」
そう言って手にしていた写真立てを私に向ける。
知美とりょうちゃんが楽しそうに笑っている写真だった。
それをテレビの上に飾り、写真立ての前に錆びた指輪が2つ入った箱を置く。
あ、この指輪…。
知美の後ろ姿に、私は笑みをこぼした。
知美の部屋の家具は、ほとんどりょうちゃんが使っていた物だそうだ。
今でもりょうちゃんだけを見つめて、しっかりと目標にしていた銀座に進んだ知美は本当にかっこいいし憧れた。
「好きな人が生きてるって当たり前のことだけど、私からしたらすごい奇跡みたいなことなんだよ」
知美が写真を優しくなでる。
「そろそろ会いに行ってもいいんじゃない?」
そう言いながら振り返った知美の笑顔が、すごく綺麗だった。