依存～愛しいキミの手～

本当に、たくさんの人たちとの出会いがあって、こうして圭介と同じ道を歩けるようになったんだと思う。


落ちに落ちた自分、あの頃出会ったろくでもない男たちも、出会えて良かった存在なのかな。


それがあったから親の愛情にも気づけた。今のなりたい自分になれた。


そう思うと、遠回りしてきた時間は無駄じゃなかった、ろくでもない出会いも、それがあったからこそ今の自分につながったんだと感じる。


たくさんの出会いと離れた時間が、今こうして圭介と1つの道を歩くことに繋がった。


出会わなくて良かった人なんてないのかもな…。


そんなことを感じながら、バージンロードをゆっくり1歩ずつ歩いて行った。