依存～愛しいキミの手～
突然こんなことになって、悲しませてしまってごめんなさい。


私にとっては突然ではなく、待ち望んでいた日でした。


あすかの幸せになった姿を見たら、りょうの元へ行こうとずっと前から決めていました。


りょうは親に捨てられ1人で人生を歩みながら、私に手を差し伸べてくれた。もうりょうに1人で寂しい思いをさせたくない。今度は私がりょうに手を差し伸べて寂しさから救い出してあげたい。だから私のこんなわがままを許して下さい。


置いていかれる寂しさやショックは充分分かっているつもりです。


ごめんなさい。


お母さんお父さん、私はなんだかんだ2人の元に生まれて良かったと、今やっと思えます。直接顔を見て言えなくてごめんなさい。


あすか、美香、圭介くん、優くん、茜、ゆき、美奈子、蘭、ごめんね。本当にごめんね。私みんなと知り合えたから幸せだった。幸せすぎてりょうのことが薄れるのが怖かった。


あすかと圭介くんの結婚式を見て、すごく安心した。私がりょうの元へ行っても仲良くしてね。2人は私の憧れだったんだよ。


私のわがままを許して下さい。


私がりょうの元へ行くことを悲しまないで。いつもの明るい笑顔で笑って見送って下さい。
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