依存～愛しいキミの手～
冬に近づいたある日、優が教師を辞めた。


突然言われて驚いた。


テレビでも良く取り上げられているが、無茶苦茶なクレームをつけてくる保護者が多すぎて胃を壊し精神的に病み、限界がきたらしい…。


｢夢だったけど、これ以上続けてたら頭がおかしくなりそうだった…」


げっそり痩せた優が言っていた。


そして、昔みたいにまた圭介と一緒に働き始めた。


久しぶりに夜に戻り明るい顔をしながら


｢俺にはこっちのが合ってるんだな(笑)一生現役プレイヤーでいよっかな(笑)」


とか冗談を言って笑っていた。


美香はマルキューから違う店舗に移り、そこで店長をするようになった。


毎日忙しくて大変だけど、大好きな洋服に囲まれて幸せと満面の笑みでいつも言っていた。


私は、相変わらず失敗はあるものの、毎日頑張っていた。


ネイルバカで、お店でも家でもひたすらネイルをしていた。コンペの部門で優勝することもできた。


そんな感じで毎日が過ぎて行った。
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